昔気質の職場で苦労した

私が新卒で就職した企業は昔ながらの体育系体質で、仕事は見て覚えろというのが社訓ともいえる会社でした。

そのため先輩たちも何も教えてくれず、最初は何をして良いのかすらわからずに、最初の日は全く仕事にならなかったのを覚えています。

今ではそんな企業があれば社会問題になっているかもしれませんが、当時はこういった会社が当たり前のように存在していたのです。

仕事に慣れていない間は、何をしてもうまくいかずに、早く就労時間が過ぎることだけを考えて、職場の壁に掛けられていた時計を何度も確認して、その様子を上司に注意されたりしたことがよくありました。

毎週土曜日が来るのだけが楽しみでしたが、ようやく楽しみにしていた休日が訪れても、仕事の疲れがどっと出てしまい、ちょっと寝たつもりが丸々一日寝てしまって気づいたら日曜の夕方だったということが何度もありました。

しかし悪い事ばかりではなく、職場の同僚や上司たちも良い人たちばかりで、暖かい雰囲気の職場でした。

辛い職場のはずなのに今までやってこられたのも、こういった人の温かさがあったからかもしれません。

飲み会でも何度もおごってくれて、当時は金銭的にも色々と助かったことを覚えています。

それに、自分で考えて苦労したことで、仕事に対する基盤がしっかりと身についていったのだと、今になって思えます。

一度仕事のコツを覚えてからは、今まで目の前に立ち塞がっていた高い壁を軽々と飛び越えることができるようになり、今までの苦労があった分、それらから解放されたときの喜びも大きかったです。

今の時代は、上司が部下にちょっと厳しくするだけでもパワハラと言われてしまうような時代になっています。

わからないことを丁寧に教えることは、確かに効率の面では合理的な仕事の教え方かもしれませんが、自分で考えて行動させるということも、臨機応変な仕事力を養うためにも大切な要素だと、当時新社会人だった自分を思い出して、ふと考えてしまいます。